今週の注目CFD

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株価指数
山中 康司

アナリスト/アセンダント代表

サマリー:  今週もautochartistを使ったテクニカルな観点からのピックアップです。今週も全体的に売りシグナルが目立ちましたが、それらの中からメルク(MRK.xnys)とフリーポート・マクモラン(FCX.xnys)の2銘柄をピックアップしました。メルクは世界第2位の売り上げを誇る製薬会社、フリーポート・マクモランは世界的な銅の鉱山会社です。今週はチャートの説明と利食い、ストップのターゲットまでをキャプチャしました。


月人気の上位銘柄に重複が増えてきたことから、先週からテクニカルな材料でのピックアップをしています。これは、個別株CFDセミナーでも紹介したAutochartistを使い、以下のフィルターをかけた上で銘柄を選ぶという手法です。

資産クラス=個別株CFD
確率=70%以上
チャートパターン=ブレークアウト
キーレベルパターン=ブレークアウト
間隔=4時間足+日足

このフィルターでスクリーニングをかけ、さらに経過本数が少なく(0~3本)、かつ信頼度が高い(濃いグレー=7点以上)米国株のCFDを選びます。

今週も地合いの悪さから売りシグナル(赤)が点灯している銘柄が圧倒的に多いため、今週も売りシグナルが点灯している銘柄からメルク(MRK.xnys)とフリーポート・マクモラン(FCX.xnys)の2銘柄をピックアップしました。

(1) メルク(MRK.xnys)

メルク(MRK.xnys)は、以前にも扱ったことがありますが。売上高でファイザーに次ぐ世界第2位の製薬会社で、NYダウの構成銘柄でもあります。ちなみに。メルクと言うとドイツメルクと米国メルクがありますが、米国メルクは元々はドイツメルクの米国拠点だったものが戦時中に接収独立したものです。

Autochartistのチャートとシグナルをご覧ください。今週はターゲットとストップロスの水準も含めて表示しました。
20220908_cfd1
(チャート提供:サクソバンク証券)
トライアングルの下抜けによる売りシグナルでターゲット(グレーのターゲットゾーン上端)は82.80となっています。なお、ストップは93.00となっています。なお、執筆時点で下抜け後6日を経過していますので。日数の目安としてはあと11営業日以内ということになります。

(2) フリーポート・マクモラン(FCX.xnys)

フリーポート・マクモラン(FCX.xnys)は聞いたことが無い方も多そうですが、世界的な銅の鉱山会社で銅を生産する際に金やモリブデンといった他の鉱物も副産物として生産されますが、近年のコモディティ価格上昇の恩恵を受けやすい企業でもあります。そうした点ではターゲット達成後は反発も考える必要がありそうです。

Autochartistのチャートとシグナルをご覧ください。
CFD_20200908_2
(チャート提供:サクソバンク証券)
上昇ウェッジの下抜けによる売りシグナルでターゲット(グレーのターゲットゾーン上端)は27.12となっています。既にかなり近づいていることから値ざやが少ないため、それに合わせてストップも水準を下げるべきと考えます。

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