サクソバンク 2024年第2四半期アナリスト予想を発表
サクソバンク証券株式会社は、サクソバンクグループのアナリストチームによる2024年第2四半期の市場予想を発表しました。
2024年第2四半期予想の全文は下記のサイトからご覧いただけます。
URL:https://www.home.saxo/ja-jp/insights/news-and-research/thought-leadership/quarterly-outlook
注目は日本円についてです。賃金の力強い伸びなどを受けて、市場では円は2024年3月か4月にも正常化すると予想されていました。しかしサクソバンクは、日銀が正常化の期待を下回ると予想しています。そうなれば、円に対するセンチメントは小幅なプラスにとどまり、主に米国側が主導することになります。これは、米ドル日本円のショートポジションのネガティブ・キャリーを相殺するのに十分ではない可能性があり、戦術的なポジションやオプションの取引が好ましいことを示唆しています。しかし、日本株へのエクスポージャーについては、為替ヘッジの中立化または戦術的縮小を検討する価値があるかもしれません。外国為替の世界では、スイスフラン日本円やオフショア人民元日本円のように、最低限のキャリー損失でクロス取引できる円は、検討に値します。
また、日本株については、円リスクや日銀の政策金利変更を背景に、短期的にはネガティブな見方を維持していることについて言及しています。
その他にも、コモディティなど合計5つのトピックを発表しています。
2024年第2四半期予想のトピック
外国為替:利下げ競争が本格化します
米国経済の減速が例外主義からの脱却を示唆する中、FRBの利下げが迫る米ドルは下降局面に直面。豪ドルとニュージーランド・ドルは利下げの遅れにより、アウトパフォームすることが見込まれています。日本円は日銀の利上げ観測とキャリー巻き戻しのリスクがあります。
担当:チャル・チャナナ
マクロ:選挙と現状維持がすべて
市場は選挙を楽観視しており、債務と流動性への懸念の高まりは影を潜めています。2024年の選挙はすぐそこまで迫っていますが、経済のファンダメンタルズと債務問題により、慎重な投資を余儀なくされるでしょう。
担当:スティーン・ヤコブセン
株式:AIと肥満治療薬のラリーは重力をものともしていません
AIと肥満治療薬で盛り上がる中、各国の株式には様々な見通しを立てています:割高な米国株にはニュートラル、円リスクにより日本株にはネガティブ。欧州株にはプラスの見方をしており、特に欧州の防衛関連株に着目しています。
担当:ピーター・ガンリュー
債券:落ち着いて、その瞬間をつかみましょう
景気減速に伴い、最長5年のソブリン債のような優良な資産が支持を集めるでしょう。中央銀行が第2四半期に利下げを実施する可能性があることから、政策とインフレ懸念にもかかわらず、保有期間を延長することが示唆されています。
担当:アルテア・スピノッツィ
コモディティ:調整は終わっただろうか?
商品セクターは回復の見込み。「金属の年」は金と銀を押し上げ、銅は利下げ待ちです。穀物は反発の可能性。天然ガスは安定的です。金はテクニカル的には1オンスあたり2,300ドルから2,500ドルが水準。銅はブレイクアウトすれば、さらなる成長のシグナルになるかもしれません。
担当:オーレ・ハンセン
レポートの全文は下記のサイトで無料で閲覧することができます。
URL:https://www.home.saxo/ja-jp/insights/news-and-research/thought-leadership/quarterly-outlook
サクソバンクA/S(Saxo Bank A/S)について
1992年に設立されたサクソバンク(Saxo Bank A/S)は、1992年に創業したデンマーク・コペンハーゲンに本社を構えるオンライン銀行です。サクソバンクA/Sを含むサクソバンクグループは、厳格な金融規制を遵守し、欧州や中近東、日本を含むアジアの15ヵ国の各当局監督下で、世界170ヵ国のお客様へ金融サービスを提供しています。
サクソバンクグループは強固なバランスシートによって安定した財務状況を有し、2023年7月には顧客資産総額が1000億米ドル(14兆2000億円*)を突破しました。
*1米ドル=142円として換算(2023年7月10日時点の為替レート)
サクソバンク証券株式会社について
サクソバンク証券株式会社は2006年に設立され、サクソバンク(Saxo Bank A/S)の100%子会社であり、金融庁の認可を受けたオンライン証券会社です。150種類以上の通貨ペアを提供する外国為替証拠金(FX)、9,000銘柄以上を取り扱うCFD、米国・欧州・中国をはじめとする11,000銘柄以上を取り扱う外国株式など多彩な商品を競争力のある取引手数料で提供しています。より詳しい情報はホームページをご覧ください。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号、商品先物取引業者
所在地 :〒106-6036 東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー36階
加入団体:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
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■当予測は、サクソバンクグループのアナリストによるマーケット分析レポートの転載、もしくは外部のアナリストからの寄稿となっております。
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